ありぎりす の徒然日記

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zoom RSS 生け贄は「必要」でしょうか?

<<   作成日時 : 2013/05/21 15:13   >>

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先週橋下大阪市長は、
 「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、
  精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、
  慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」

などと発言して、世界中から大顰蹙を買っています。

その後、彼は発言を二転三転させながら、
それでも発言そのものは撤回していません。

その日その日で、言うことがコロコロ変わる。
自分が発した言葉に責任を持たない不誠実な嘘つき
の言うことなんぞ、耳を貸すのもバカバカしいことで、
本来ならば無視するのが一番なんですけれどもね・・・

それでも、看過できないことを言うものだから、
彼の無責任な発言に感化される人が増えないように、
取り上げざるを得なくなる。

まったく、ウンザリです。 (´∩`。)
マスコミもいいかげん取材しなけりゃいいのにねぇ。

さて、気を取り直して、
今回、私が問題にするのは、
彼の17日のこの発言です。
 「アメリカの日本占領期には、日本人女性を活用したのではなかったのか。
  アメリカも世界も、日本の慰安婦だけを取り上げて、日本だけを特殊な人種と
  批判するが、これは違う」


おそらくは、突っ込まれるのを警戒しているのでしょう
橋下は、具体的な話をしていません、まったく卑劣な男です。
(取材している記者も、具体的に何を指しているのか質問すべきです。)

ですから、推測になりますが、これはおそらく
 「特殊慰安施設協会(Recreation and Amusement Association.:RAA)」
のことを指しているのでしょう。
このRAAというは、日本政府がみずから進んで設置を指示したものです。
しかもその指示は、連合軍が日本に進駐する10日前、玉音放送の
わずか3日後、8月18日に出されています。
その背景には、進駐軍による性犯罪の多発に対する恐怖心があったのです。
とくに一般の女性達のなかから、自分たち以外の犠牲者を連合軍兵士に
提供せよ、という声があったのだそうです。
これは、立場の弱い一部の女性を「人身御供」として占領軍に差し出すことで、
自分たちの身の安全をはかったということです。
まるで、邪神に生け贄を捧げる原始人のように、野蛮で利己的な発想ではありませんか?

そして、RAAには売春業者のほかに、右翼が資金源として積極的に介入していたのです。
戦後、船舶振興会で名を馳せる笹川グループは、府県・警察の指導・援助を受けて、
敗戦直後の大阪で連合国軍用慰安所を開いていたのです。
つまり、警察・右翼・売春業者が連携して連合国軍相手の慰安所を設置したのです。

しかし、46年3月25日、アメリカ第八軍司令部は、アメリカ将兵の売春宿への
立ち入りを禁止しました。
その理由の一つは性病の蔓延でしたが、マッカーサーが「公娼廃止に関する覚書」
(禁止令)を出したからでもあります。

ですから、RAAというのは、日本政府が推進し、日本の売春業者や右翼が開設、
運用して資金源とし、連合軍によって禁止され、消滅していったのです。


たしかに、連合軍兵士による強姦事件も発生しました。
しかしそれは、あくまで個人の犯罪です。

日本の政府や警察、そして堅気の女性たちなどが、
立場の弱い同胞(貧農出身の娼妓たち)を、自分たちの
保身のために占領軍に進んで差し出す。
さらに、それを、ヤクザ者や右翼などが食い物にする。
残念なことですが、これは個人の犯罪ではなくって、
日本人が組織的に行ったことなんです。


それを、「アメリカだって日本の女性を「活用」した」などと主張する・・・。
なんとも賤しくて穢らわしい態度ではありませんか?

そして彼は「日本だけが」「批判」されるのは「違う」と言うのですが、
これは、幼児の言い訳です。

もしも、
 「もちろん殺人は悪い。しかし世界中どこの国でも殺人事件は起きている。
  だから殺人は必要なんです。」

なんて言う人がいたとして、はたして賛成する人がいるでしょうか?

仮に、他の誰がやっていたとしても、
 悪いことは悪いのです
批判されるのは当たり前です。

 「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、
  まず、この女に石を投げなさい。」

キリストのこの言葉が正当性を持つのは、
罪の女もまた社会的弱者、被害者だったからです。

橋下発言が許されないのは、無理やり兵士を戦場へ送り出して死なせ、
さらには、若い女性たちを、そうした兵士たちの慰み者にした、
(現在の権力者に連なる)当時の権力者側を擁護する意図で
嘘を言っているからです。


橋下発言には決定的に倫理観が欠落しています。

さて、どうでしょうか?
これでも、なお
 生け贄は「必要」でしょうか?

そんな問いかけをしてみる ありぎりす であった。


参考:
 吉見義明著
 『従軍慰安婦』

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
nogaとゆう方からコメントをいただきました。
そのまま公開したいところなんですが、
コメントの中に、とあるSNSのコミュニティのURLが張り付けてあります。
私は、個人の責任と人格をかけた言論は尊重したいのですが、
得体の知れない団体、集団の発言や、そうゆうサイトへの誘導はブロックしようと考えています。

ですから、nogaさんのコメントは、URLを取り除いた形で下記に転載いたします。
悪しからず。

>noga
>2013/5/21 16:03
>西洋人は、罪の世界に生きている。
>日本人は、恥の世界に生きている。
>
>意思は、未来時制の内容で、日本語には時制がない。
>だから、日本語脳を持つ日本人には意思がない。
>意思がなければ、罪もない。
>
>だが、恣意 (本音) はある。片言、小言、独り言の類で表現される。
>恣意の内容は、筋が通らなくて文章にならない。文章にならないから、矛盾は排除されない。

>日本語には、階称 (言葉づかい) がある。日本人の序列は、階称により表現されている。
>階称をマスターしなければ、日本人との会話も円滑にはゆかない。

>誤りを犯せば、謝らなくてはならない。相手に誤れば、それで ‘勝負あった’ となる。
>序列順位の低い者は、敗者としての辱めを受けなくてはならない。
>序列があれば、恥がある。謝らないことが ‘人の鑑’ということか。
>大和魂は、負けじ魂でもある。向上心の源である。玉砕も辞せず。
ありぎりす
2013/05/22 14:39
それでは、nogaさんへのお答えです。

えぇぇとですね・・・
ちょっと意味が理解らないんですけどもね・・・
無理やり意訳させてもらうと、
 悪いことをしたことを認めてしまうと、
 負けを認めることになってしまう。
 負けを認めるのは恥だから、
 恥をかくくらいなら、
 舌噛んで死んじゃいたい。
 それが大和魂だ。
って言ってます?

大和魂って辞書で引くと「潔さ」って
書いてありますよ。

日本人ならば、前非を悔いて改める潔さを
忘れないようにしたいものですね。
ありぎりす
2013/05/22 14:41

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