ありぎりす の徒然日記

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zoom RSS 日本の誇りを傷つけているのは誰なのか? 追記あり

<<   作成日時 : 2013/10/23 08:28   >>

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先日(10月16日)産経新聞はこんな記事を書きました。
  『元慰安婦報告書、ずさん調査浮き彫り
   慰安所ない場所で「働いた」など証言曖昧
   河野談話の根拠崩れる』

vvvvv 以下 一部引用 vvvvvvvvvvvvvvvvvv
産経新聞は15日、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年8月の「河野洋平官房長官談話」の根拠となった、韓国での元慰安婦16人の聞き取り調査報告書を入手した。証言の事実関係はあいまいで別の機会での発言との食い違いも目立つほか、氏名や生年すら不正確な例もあり、歴史資料としては通用しない内容だった。軍や官憲による強制連行を示す政府資料は一切見つかっておらず、決め手の元慰安婦への聞き取り調査もずさんだったと判明したことで、河野談話の正当性は根底から崩れたといえる。産経新聞は河野氏に取材を申し入れたが、応じなかった。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

しかしこれは、露骨な「嘘」を含んだ悪質なデマ記事です。

それでは、まず、露骨な「嘘」について。

産経新聞は、
>軍や官憲による強制連行を示す政府資料は一切見つかっておらず、・・・
と書いていますが、これは「嘘」です。


 【共同通信:10月06日】
 『慰安婦記録「軍強制」の詳細開示 公文書館、河野談話の原資料』
vvvvv 以下 一部引用 vvvvvvvvvvvvvvvvvv
戦時中、旧日本軍がインドネシアの捕虜収容所からオランダ人女性約35人を強制連行し、慰安婦としたとの記載がある公的な資料が6日までに、国立公文書館(東京)で市民団体に開示された。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

共同通信に先んじて、今年の6月に東京新聞が報じています。

 【東京新聞:06月25日】
 『都議選惨敗の維新・橋下代表 従軍慰安婦問題「強制連行」資料あった】
vvvvv 以下 一部引用 vvvvvvvvvvvvvvvvvv
旧日本軍による慰安婦の強制連行を示す証拠が、政府の発見した資料の中にあった。軍が抑留中のオランダ人女性を強制連行した事件の記録だ。安倍内閣は、この事実を認める答弁書を閣議決定した。2007年の第一次安倍内閣時の答弁書で「強制連行の資料なし」としたのを、自ら否定した形だ。強制否定派の最大のよりどころが揺らいでいる。 (佐藤圭)
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

ですから、強制連行を示す政府資料は存在するのです。
そして、安倍内閣もその事実を認める答弁書を閣議決定しているのです。
ゆえに、「元慰安婦への聞き取り調査」が「決め手」とゆうのも「嘘」です。
産経新聞の記事は大嘘です。

そして、「嘘」以外の部分は「いちゃもん」です。
産経は、
>証言の事実関係はあいまいで・・・
と書くのですが、50年以上前のことを、
詳細にあまいさなく証言できる人なんて、
はたしているでしょうか?
ましてや言葉もろくに通じない見知らぬ土地に
連れて行かれた人たちが、です。

私は、40年ほど前、中学生の頃に、
家族で箱根に遊びに行ったことがあるのですが、
細かいことはよく覚えていません。
ですが、だからといって、「箱根に遊びに行ったこと」が
無かったなんてことにはならないでしょ。

さらに産経は、
>産経新聞は河野氏に取材を申し入れたが、応じなかった。
と書きます。

あたかも、いわゆる「河野談話」が河野洋平氏個人の
発言ででもあるかのような報じかたです。
しかし、「河野談話」の正式名称は、
 「慰安婦関係調査結果発表に関する官房長官談話」
です。
これは、慰安婦問題について当時の宮沢内閣が
調査分析した結果と見解を発表したもの。
つまり宮沢内閣の見解を、政府のスポークスマンたる
官房長官が発表したとゆうことです。
河野洋平氏個人の見解ではありません。
産経新聞が「河野談話」について取材するのならば、
現在の安倍政権に対して申し込むべきです。
(後述しますが、産経がなぜそれをしないか。
 それは、この嘘記事を書かせたのが
 安倍政権だからでしょう)

以下ちょっと追記です。
===== 以下追記 10月23日 16:45 ==========
ちょっと書きそびれた事を追記しておきます。

宮沢内閣は「従軍慰安婦」問題への、当時の軍、政府の関与が
否定できなくなって、調査を開始したのですが・・・・
 【朝日新聞・名古屋本社:9月13日】
 『慰安婦問題の拡大阻止 92〜93年、東南アで調査せず 外交文書、政府見解と矛盾』
vvvvv 以下 一部引用 vvvvvvvvvvvvvvvvvv
「河野談話」が出る直前の93年7月30日付の極秘公電によると、
武藤嘉文外相(当時)は日本政府が韓国で実施した被害者からの
聞き取り調査に関連し、フィリピン、インドネシア、マレーシアにある
日本大使館に「関心を徒(いたずら)に煽(あお)る結果となることを
回避するとの観点からもできるだけ避けたい」として、3カ国では実施
しない方針を伝えていた。

 日本政府は当時、内閣外政審議室長が「(調査)対象を朝鮮半島に
限っていない」と答弁するなど、韓国以外でも真相究明を進める姿勢を
示していたが、水面下では問題の波及を防ごうとしていたことになる。
     ・
     ・
 当時の宮沢内閣で慰安婦問題を仕切った政府高官は「韓国
以外には広げたくなかった。
問題をほじくり返し、他国との関係を不安定にしたくなかった」と語る。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

『慰安婦問題「非難声明、穏当にした」 インドネシア「大統領の意向くむ」』
vvvvv 以下 一部引用 vvvvvvvvvvvvvvvvvv
 インドネシア政府が日本の調査結果を非難する声明を出したのは
1992年7月。声明を書いた当時の外務省政務総局長ウィルヨノ・
サストロハンドヨ氏(79)が、ジャカルタの研究機関の自室で2度にわたり
4時間半、取材に応じた。

 ウィルヨノ氏は声明に「強制売春」「女性たちの尊厳は日本政府が
何をしても癒やされない」など厳しい言葉を並べたが、「本件を大きく
することを意図しない」と結んだ。スハルト氏の意向をくみ、穏当にまとめた
つもりだった。

 「本当はもっときつい声明を書きたかったが、大統領に従わなければ
ならなかった。つらかった」

 それでも、ジャカルタの日本大使館幹部はすぐに抗議してきたという。
ウィルヨノ氏は「なぜこんな声明を出したのかと言われ、被害国として
当然だと反論した」と顔をゆがめた。

 両国は58年に戦争賠償を決着させ、関係を深めた。日本からの
途上国援助(ODA)は2011年度までに累計5兆2千億円超で国別で最大だ。
インドネシアから見ても日本は最大の援助国。
スハルト氏は日本を重視し、98年の政権崩壊まで戦争被害に冷たかった。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

つまり、「韓国以外でも調査を進める」と言っていた当時の日本政府、
宮沢内閣も「嘘」を言っていた、とゆうことです。

当時の日本政府は、問題の拡大を恐れて、インドネシアをはじめとする
東南アジア各国に対して、「慰安婦問題で騒ぐな」と圧力をかけていたのです。

当時日本の植民地だった朝鮮半島では、日本軍による直接的な強制連行
とゆう事例は少なく、下請けの民間業者による騙し、(良い仕事があるなどの)
「嘘」によって慰安婦が集められたのですが、
東南アジアでは「スマラン事件」に限らず、日本軍による強制連行が
横行していたのです。
(吉見義明著『従軍慰安婦』III-5東南アジアの場合 参照)

しかし、宮沢内閣当時の日本政府は、経済的な優位をもって、
東南アジア各国の声を封じ込めたのです。
===== 追記 ここまで ===================


私は以前の日記『橋下発言、海外で大顰蹙』で、
読売新聞の記事を批判しました。
読売は社説などで繰り返し、
>従軍慰安婦問題は1992年1月に朝日新聞が「日本軍が慰安所の設置や、
>従軍慰安婦の募集を監督、統制していた」と報じたことが発端となり、・・
などと書きます。

そして、ネットなどでは、産経や読売の記事に騙されて
「従軍慰安婦問題は朝日の捏造w」とか
「河野洋平に「河野談話」を撤回させよう」とか
書く人が出てくる始末です。

本当に、困ったことです。  (´∩`。)

中国や韓国に限らず、海外へ行ってこんな主張をしたら、
それこそ大顰蹙、軽蔑されてしまうに違いありません。
橋下大阪市長が「慰安婦は必要だった」と発言して、
世界中から非難されたことを思い出してください。
時々「日本の誇りを守る」なんて文言を目にしますが、
恥知らずの嘘つきが尊敬される道理がありません。


どうして産経や読売はこんな「嘘」を書くのでしょう?

ここで、最初に紹介した産経の記事を読み直してみましょう。
産経は、
>韓国での元慰安婦16人の聞き取り調査報告書を入手した。
と書いています。

しかしこれは、公開されていないものです。
こちらは、昨日の朝日新聞の記事。
 【朝日新聞:10月22日】
 『元慰安婦の聞き取り調査「公表は難しい」 菅官房長官』

「公表するのは難しい」調査報告書を、産経はどうして
入手することができたのでしょうか?

これは政府関係者が産経新聞に情報をリークしたと考えるべきでしょう。

安倍政権はこれまで対外的(主に米国に対して)には、
 「河野談話」を踏襲する
と明言してきました。
しかし、日本国内に向けては、裏で読売や産経のような
悪質な新聞、テレビを使って、
 「河野談話」は根拠の無いデタラメ
とゆうデマ()を流している、とゆうことになります。

二枚舌もいいところです。  ヽ(`Д´メ)ノ

公式、対外的には、見え透いた「嘘」は言いづらい。
でも、国内向けには「嘘」でナショナリズムを刺激して、
政権の支持を維持しよう。
そんなゲスな思惑がミエミエです。


はたして、本当に日本の誇りを傷つけているのは、いったい誰なのか?

冷静に考え直してみたほうがいいと ありぎりす は思うのです。


【参考】
大手の新聞やテレビが信用できないなら何を読めばいいの?
とゆう人に、 ありぎりす のお薦めを以下にご紹介。

 『Fight for Justice 日本軍「慰安婦」――忘却への抵抗・未来の責任』

 【岩波ブックレットNo.778】
 大森典子、川田文子 著
 『「慰安婦」問題が問うてきたこと』

 【岩波ブックレットNo.784】
 吉見義明 著
 『日本軍「慰安婦」制度とは何か』

 【岩波新書】
 吉見義明 著
 『従軍慰安婦』

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