『Fukushima 50』はデマ映画?!


今年も3月11日がやってきました。
あの、東日本大震災福島第一原発事故から、
早くも丸9年が経過したことになります。

そんな中で、現在公開中の映画が、
 『Fukushima 50』
ogp2.jpg

 Fukusima50
 フクシマフィフティ
 それは、原発内で戦い続けた50人ー


  ついに明らかになる
  <真実の物語>


という謳い文句で、豪華俳優陣を配し、
大掛かりなセットで当時の原発内部などを再現、
CGで原発に襲いかかる大津波を描写した、
一大スペクタクルに仕上がっているみたいです。

しかし・・・・
その評判はあまり芳しく無いようです。

 【現代ビジネス:2020.03.06】
 『映画『Fukushima 50』はなぜこんな「事実の加工」をしたのか?
  観客をミスリードする作り』

vvvvv 以下一部引用 vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv
この映画は門田氏の原作をもとにし、東電側には改めて取材しているようだが、菅首相サイドには取材していない。

どの段階で誰が、「総理大臣を悪役にする」と決めたのかは知らないが、出発点がそこにあるので、演技も演出も、「総理」登場シーンだけは、事実とはかけはなれてしまっている。

当時の民主党、菅直人政権を批判するためのプロパガンダ映画として作られたのなら、その目的は達成されるだろう。

しかし、そんなことが目的の映画だったのか。

俳優もみな熱演しているし、事故のシーンの迫力はものすごく、どんな事故だったのを知るために多くの人に見てもらいたいとも思うだけに、政治的な「事実の加工」が残念でならない。
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 【原発事故の悲劇を描いた映画「朝日のあたる家」監督日記】
 『映画「Fukushima50」ーよく出来ているが、誘導されてしまう危険性?』

vvvvv 以下一部引用 vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv
また、彼が福1に乗り込んだことでベントが遅れたというのは、当時の野党が流したデマのはずだが、そのまま描いている。政府が「海水を使うな」と指示したという話も、本当は東電の判断。炉心が塩水で使えなくなるのを恐れて止めたというのが真相と聞く。なのに政府からの指示と描いている。つまり、これらは当時言われたこと。のちにデマだとわかったことをベースにして、共に菅総理。あるいは民主党の失態だと指摘している。が、どちらも事実ではない。なぜ、デマをそのまま描くのか?
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そして映画雑誌『キネマ旬報』のレビュー、
三人の評者が三人とも、最低点(5点満点中の1点)を付けています。
 『キネ旬Review』

私自身はこの映画を観ていないので、
論評は控えます。
ただ、どうやらこの映画では、
福島原発の作業員たちを、原発事故から
日本を救ったヒーローとして描いているようです。
しかし、実際にはどうだったのか?
いま一度、当時を振り返ってみましょう。

日本を壊滅から救ったのは、ただの偶然:
当時、原発の作業員達が、命がけで奮闘していたのは事実です。
しかし、「寅さん」じゃないけど、「奮闘努力のかいもなく」
震災当時稼働していた原子炉1,2,3号機のうち、
1号機、3号機が爆発、さらに、1号機、2号機、3号機は、
メルトダウンを通り越して、メルトスルー。
圧力容器に穴が空き、外側の格納容器も破損、
放射性物質が外部にだだ漏れになってしまいました。 orz

ですが、圧力容器、格納容器に穴が開いたおかげで、
原子炉内部の圧力が下がり、大爆発のリスクは無くなり、
炉内に海水を注入することが可能になりました。

しかし、危機的な状況は続きます。
各原子炉の内部には使用済み核燃料が保管されていました。
特に4号機には大量の使用済み核燃料があり、
冷却水が干上がってしまって、大量の使用済み核燃料が
燃え上がってしまった場合、猛毒の放射性物質が
大量に大気中に拡散され、最悪の場合、
「東日本が壊滅する」と予想されていました。

幸いなことに、そうはならなかった。
これは「作業員の奮闘の賜物」ではなく、
たまたま、4号機の上部に水が溜まっていて、
偶然、仕切り板が破損し、
奇跡的に、燃料プールに水が流れ込んだ結果です。

Screenshot_2020-03-11 「吉田調書」福島原発事故、吉田昌郎所長が語ったもの:朝日新聞デジタル.png

 【朝日デジタル】
 『「吉田調書」福島原発事故、吉田昌郎所長が語ったもの
  エピローグ「水面が見えた」』


それでもまだ、危機は続きます。

燃料プール内に継続して冷却水を流し入れる手段が無かったのです。

自衛隊がヘリから放水したり、
東京消防庁の消防車などが放水したりしましたが、
うまくいきません。

この状況を打開したのは、
コンクリートポンプ車
でした。
TKY201104300138.jpg

このコンクリートポンプ車使用の発案は、
一般人のツィッターへの投稿、つぶやきがキッカケだったように思います。
 【togetter:2011年3月23日】
 『福島第1原発巨大ポンプ車出動までの軌跡』


これもまた、命がけで奮闘した作業員たちの手柄ではありませんでした。

あれから9年の歳月が過ぎました。
しかし未だに原発事故は収束に至っていません。
汚染水は増え続け、汚染土は野積状態。
IMGP3438.JPG
汚染土を包むフレコンパック
その耐用年数は3年だそうです。

そんな中、今年は東京オリンピックが開催されます。
安倍首相「復興五輪」などと能天気なことを言っているらしい。
 【河北新報:社説:2020年01月21日】
 『施政方針演説/空疎に響いた「復興五輪」』

しかしそれは、上っ面を取り繕っただけで、
全然復興などしていないことをロイターの投稿が
暴いている。



福島原発事故は、
まだ何も終わっていない。


映画の話ついでに・・・
 【朝日デジタル:2020年3月6日】
 『「新聞記者」が作品賞など三冠 日本アカデミー賞』


この映画は私も観ました。
 『映画「新聞記者」を観ました 追記あり』
有名俳優も、CGも、アクションも、
スペクタクルも、無かったけど、面白かったぁ。 ヽ(´▽`)ノ

「現実をベースに組み上げられたフィクション」と
自称「真実の物語」、どちらを選ぶかはあなたしだいです。

だけど、デマに騙されて誤った道を突き進んで行くと、
おそらく、待っているのは破滅です。

「原子力の平和利用」そのウソに騙された結果がこれです。
3号爆発.jpg

騙されちゃダメですよ。

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